長渕剛 BEST~空~

長渕剛 長渕剛 BEST~空~歌詞
1.順子

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

離れない 離さない 離したくない君
いろんな言葉で
君に愛を告げてきたけれども
終りさ みんな終りさ
僕のひとりよがり
君へつないだ心の糸は
今プツリと切れた

順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで

嫌いかい 嫌いなんだね こんな僕の事
あと2年待つことが
そんなにいやだったとはね
ずるいよ 君はずるいよ
内緒であんな奴と
僕と比べていたとは
冗談のひとつにもなりゃしない

順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで


2.友への手紙

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

おいお前! このごろ 調子はどうだね
相変わらずあの娘と うまくやっているのかい
俺らと言えば 昔の恋人にも
そっぽむかれて 唄う歌はおきまりさ

おいお前! 弘明たちが結婚するらしいな
あのころは 朝まで飲みあかすたびに
「女なんて!」と ほざいてたあいつがね
さみしさ半分 俺らとまどうばかりさ

ふるさと離れて三年 さみしい街だよ東京
だけど 俺らみたいな へなちょこ野郎は
も少しここで もまれなければ

思えばこの街で もう三度目の冬さ
コンクリートの冷たさが 靴のかかとで響く
まるめた背中で 灯りをともしてみれば
お前の写真が帰って来いと笑う

こんな毎日だけど 当分はここで暮すよ
相変わらず歌ばかり 唄って行こうと思う
でもな たまには俺の事 想い出して
手紙のひとつでも出しておくれよ

ふるさと離れて三年 さみしい街だよ東京
だけど 俺らみたいな へなちょこ野郎は
も少しここで もまれなければ


3.君は雨の日に

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

降りしきる雨の中 君は傘もささずに
泣き顔で走り去った 駅に続く道

君は僕の胸の中で 震える声で言った
「しあわせになってね」と 小さな声で言った

最後の汽車が 出て行く前に
やさしい言葉も かけてあげられなかった

雨よ降れ降れもっと つきさすような雨よ
雨よ降れ降れもっと すべてを流してくれ

君は僕を愛して 僕は君を愛した
君の口づけは 昔ほど やさしくはなかった

季節が変わるたびに 君はおとなになった
僕が求めてたのは 昔のままの君

きっと初めから 雨は降ってた
君が何かを さがそうとするたびに

雨よ降れ降れもっと つきさすような雨よ
雨よ降れ降れもっと すべてを流してくれ


4.白と黒

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

みょうに賢い顔のあんたと 話をすれば
決まって 気まずい 妙な風が
どこからともなく 吹いてくる
作り笑いで 頭さげさげ 近よってきて
へんに親しみぶるのは ああ うんざりだね

「お宅近ごろめっきりうでをあげましたね」と
口先だけのホメホメ言葉の
裏と表の 偽善者ども
シェークハンドで またよろしくと 頭かきかき
へんに親しみぶるのは ああ うんざりだね

だってあんた俺らの事 嫌ってるんだし
だって俺らもあんたの事 嫌ってるもんね
頭なでなで いい子ぶるのは
あんた得意のポーズさ
よそじゃ人の陰口ばかりで
あけてもくれても ハイハイハイ
いざとなったら あんたの事
敵とみなして みぞうち一発
殴る覚悟は いつでも いつでもあるのさ

奥歯に物がつまったような 理屈言う前に
悪い事言わないからさ
この場から 立ちさって行け
あんたの髭面見ているだけで むなくそ悪いぜ
仲よくやって行けそうにない ああ うんざりだね

心の底から 信じられる奴 そんなにいないよ
そんなにいないからとて
無理してつき合うことはない
中途半端の受け答えだけは したくないから
いやなものは いやなんだし
これまたしょうがない

だってあんた俺らの事 嫌ってるんだし
だって俺らもあんたの事 嫌ってるもんね
頭なでなで いい子ぶるのは
あんた得意のポーズさ
よそじゃ人の陰口ばかりで
あけてもくれても ハイハイハイ
いざとなったら あんたの事
敵とみなして みぞうち一発
殴る覚悟は いつでも いつでもあるのさ


5.愛してるのに

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

ひとつだけ 聞いてもいいかい
君が眠るその前に
最後の夜を 迎えるというのに
このままじゃ 寒すぎるんだ

君にとっての今までの僕
何がいけなかったの?
ねぇ冷たい言葉でもいいから
僕に投げかけておくれよ

君に望むものなど 何ひとつないけれど
さよならの一言だけは 言わせないでくれ

※出会ったころの二人に
今すぐ戻れるならば
きっとうまく行けるさ
こんなに愛してるのに※

たのむから その瞳閉じないで
僕を見つめておくれよ
流れる涙は どういう意味なの?
最後の優しさなのかい

うまい言葉が 見つからないんだ
何て言えばいいんだろう
とにかく君を愛しているんだ
誰よりもそう君だけを

このまま悲しい朝を迎えたくはない
瞳がさめて二人の過去を悔やみたくはない

(※くり返し)

出会ったころの二人に
今すぐ戻れるならば
きっとうまく行けるさ wow…
こんなに愛してるのに

Wow…


6.碑(いしぶみ)

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

正直者が つえをついているよ
遠慮深そうに 裏通り歩いている
信じられるものは 影をひそめてる
うたがわしい 奴ばかり 表通りさ

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く

何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

いつも心に 激しさ もって
動かぬ 碑 胸にだきしめ
といだ 刃が おれるまで
woh… woh…

まだまだ まだまだ まだまだ…
立ち上がれ!

石ころけとばして あしたを のぞけば
誰かに吐いた うそが 川面に浮かぶ
暮れてく 夕焼けに 心は痛くないか!
のぼる朝陽に うしろめたさはないか!

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く

何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

心の すき間に 鍵はかけたか
青春芝居に けりはつけたか
といだ 刃が おれるまで
woh… woh…

まだまだ まだまだ まだまだ…
立ち上がれ!


7.男は女が必要さ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

やさしい口調で語りかける
君は南の街からやって来た
気さくで 飾り気のない女の子
好きだよ とっても君が

その頃僕はひとりでいることを
何よりも宝にしていたけれど
君と言葉をかわすたびに
孤独に初めて悲しさを感じた

夜のとばりがおりるころ
二人で歩いたね 夕暮れの大濠公園
あれから夜があけるまで
人生論を語りあかしたね

何も強がることはないね
淋しがり屋は 僕の方なんだから
そんな気持をわかっておくれ
いつでも君に なぐさめて欲しかったんだ

孤独は僕だけの宝物さ
そうさ君に会うまでは そう思いこんでた
ニールの唄ではないけれど
やっぱり 男は女が必要さ

時は11月ある晴れた日曜日
照和っていうこきたない フォーク喫茶で
約束の時間より 1時間すぎて
ドアの向こうで君が手を振った

二人向かい会い 君の長い髪に
そっとふれて甘い香りに酔いしれる
あゝすばらしき恋のドラマの中で
僕は初めて女のやさしさ感じた

何も強がることはないね
淋しがり屋は 僕の方なんだから
そんな気持をわかっておくれ
いつでも君に なぐさめて欲しかったんだ
孤独は僕だけの宝物さ
そうさ君に会うまでは そう思いこんでた
ニールの唄ではないけれど
やっぱり 男は女が必要さ

やっぱり男は女が必要さ


8.僕だけのメリークリスマス

作詞:松井五郎
作曲:長渕剛

100cmのもみの木に 背が届いた年の冬
ママとふたりのこの家にあのひとはやって来た
肩に積もった粉雪を はらう手はその次に
握手を知らない僕の手のひら あたためてくれた
キャンドルに灯をつけて 食べ物が運ばれて
ママはいつもより綺麗で それは絵本をひらいたように
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!

壁に飾った サンタクロースは 授業で書いたママの顔
髭はおかしいと友達に笑われたけど しようがない
あのひとはその絵をほめて 僕を抱きかかえてくれた
首にさげた鍵をとるとベッドまでゆらゆらゆらり
パジャマに着がえて 靴下をたしかめて
キスはとてもやさしくて それはパパを思い出すくらいに
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!

窓をふちどる雪灯り遠くで 鐘の音がきこえる
一日が眠りかけたとき ひとつ不思議をみつけた
それはスプーンおとして もぐりこんだテーブルの下
ママが あのひとの手を握りしめていたこと
クリスマスが終わっても あのひとが家にいて
ママがいつもいつも綺麗で それが夢でありませんように
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!


9.Fighting Pause

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

年をひとつずつ とっていく毎に
とても淋しがり屋になってきた
俺の部屋には ひとりの自由さと
ぬぎちらかしたスニーカーが転がってる
ピアノといすとギターと譜面とタバコで
昨日までのいきがってた人生を唄ってみたって
淋しさは容赦なく夜のまっただ中を 突きぬけて行く

※背中を焦がすほどのいかした 俺のファイティングポーズ
一発で たたきのめすほどの 俺のファイティングポーズ
だけど鏡をのぞきこんだら 倒れそうな自分がいたよ
今夜はなぜか Lonely Night
だから今夜はなぜかLonely Night
だから今夜はもっと Lonely Night
だから今夜はもっと Lonely Night※

足を踏んばり 勝ち進もうとしても
傷ついたり傷つけたり してきたよ
愛する物をみつける そのたび毎に
ふみにじられて泣いた夜もあった
くやしいほどの あいつの情熱を
これ以上ねたむのはやめよう
生まれてきたことを呪うのもやめよう
だって俺は俺なりに生きて行くんだし

(※くり返し)

Oh Oh Oh Oh…


10.Come Back To My Heart

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

昨日買ってきたばかりの ウイスキーの口を開けて
気まぐれな彼女の愛に疲れた一杯を
いっきに飲みほした

恋なんてもう二度とするものか
愛してるなんてもう二度と誰が言うものか
こわれた愛のかけらをひとつふたつ拾い集めて ほうり投げた

ため息に君の笑顔がうつっている
いいかげんな暮らしの残り火よ 消えうせろ
想い出にしがみつくほど 僕は弱虫じゃないんだ

※COME BACK TO MY HEART COME BACK TO YOUR HEART
COME BACK TO MY HEART COME BACK TO YOUR HEART※

いつまで淋しい夜をすごせば答えが帰ってくるんだろう
手の届かぬ所へ行った君を
追い求めるのは 無理な事だけど

小高い丘の上からもう一人の僕が叫んでる
あの日の正直な君と僕が欲しいって叫んでいる
眠たげな目をこすると すりきれた足音が聞こえてくる

アスファルトにきざみこんだ うそばかりの言葉が
そうさ 明日から僕は素足で 歩かなければ
傷跡にしがみつくほど僕は弱虫じゃないんだ

(※3回くり返し)

COME BACK TO MY HEART COME BACK TO YOUR HEART


11.ろくなもんじゃねえ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…

人恋しくて 誰かにしがみつき
弱虫ばかりで飛び出した18の俺
愛はいつも大嘘つきに見えて
知らないうちに 一人が好きになってた
見えない何かに背中を押され
夢中で転がりやっとつかんだものに
心を引き裂かれちまった
心をなじられちまった

悔しくて 悲しくて こらえた夜
大嫌いだぜ 大嫌いだぜ
ろくなもんじゃねえ
ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…

思いやりと優しさが腐るほど鼻について
殴ったあいつの頬
握りしめたこぶしは やり場のない俺の心に
いつしか突き刺さってた
どこかで 誰かが 俺を待っててくれる
夢中で転がりやっと見つけたものに
心を裏切られちまった
心を笑われちまった

悔しくて 悲しくて こらえた夜
大嫌いだぜ 大嫌いだぜ
ろくなもんじゃねえ
ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい…


12.わがまま・友情 Dream & Money

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

気に入らないから やめようと思います
別にむずかしい理由などないんです
人情がらみで 自分を縛るほど
あなたも私もうぬぼれちゃいけませんね
寄りかかりもしないし 寄りかかられるほど
まだまだそんなできた人間じゃないし
それでも友達でいようとすれば
本当に今度こそ友達でいられなくなります

※あいつも こいつも そいつも どいつも あやかや言う
ああしろ こうしろ そうしろ どうしろ あやかや言う
あなたの親切な心の裏には
私にとって深い傷が見えました
私のあなたへのたった一言が
あなたにとって深い傷を作りました※

△Hey Heya相棒! Hey Hey相棒!
センターに立つのは決まって誰だい?
それはわたくしです それはわたくしです
最後にやるのは決まってわたくしですもの
Hey Heya相棒! Hey Hey相棒!
あなたの背中の重さはどれくらい?
わがまま・友情 Dream and Money ままにならない
ちょいとまた現実ですね△

言葉はむずかしい 言葉はむずかしい
生じっか言葉があるものだから大変です
正直さを伝えようとすればするほど
わかってもらえずカラカラ回り出します
また自分を買いかぶり また罪をひとつ作り
口は嘘をつくためにあるんだと思い込む
誰が悪いとかそんな事じゃない
自分の負けを認める事から始めたいんです

(※くり返し)
(△くり返し)

わがまま・友情 Dream and Money
わがまま・友情 夢・お金


13.花菱にて

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

酒の席での たわ事と
許してやれよと 言われても
あいつのかみつく 泣き声は
どこか全てが 負けていた

夢を喰って 生きてゆけた
時代も確かに 刻んではみたという
こんなはずじゃ なかったのにと
絵面はいつしか 割れていたという

窓をあければ 小さな河川が流れてた
夜風はしらじらと 頬に冷たく
そして 生きてく勇気が欲しくて
それでも死ねない 自分がなお悲しいんだ

すがられる程の 柄でもなく
戸惑う程の 馬鹿でもない
風が吹くよな ちんけな俺でも
魂 だけは ゆずれない

希望はいつも ずっと遠くで微笑む
届かぬ女の 悪戯に似ている
咽が裂ける程 誰かの名を
叫び続けた事も あったのに

窓をあければ 小さな河川が流れてた
夜風はしらじらと 頬に冷たく
そして 生きてく勇気が欲しくて
それでも死ねない 自分がなお悲しいんだ

それでも死ねない 自分がなお悲しいんだ


14.東京青春朝焼物語

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

両足が鉄の棒のように 痛かった
お前と二人で不動産屋を廻った
はり紙を 何度も何度も なぞりながら
井の頭線で五つめの駅で降りた
愛想の悪い酒屋で 俺は缶ビールを買った
植木鉢の下に 鍵を置く事に決めた
荷ほどきできない ダンボール箱を背中にして
俺たちは えびのように丸くなった

今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる

二人でおんぼろの自転車にのり
野良猫の“チロ”を お前は拾ってきた
不釣合いな花柄のカーテンには困ったけど
南向きの窓が たまらなくよかった
豆腐屋のばあさんは ゴムのエプロンに長靴で
いつも そこら中に 水をまいていた
「ごめんよ」が
このばあさんの いつもの挨拶で
そこを通るたびに 笑ってた

今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる

カンカンと遠くで 踏切が鳴いてた
夕暮れ時の雨は 嫌だった
つっかけを履いたまんま 女ものの傘をさし
角のバイク屋へ空気入れを借りに行く
鉄柵の向うからは 空が見えなかったけど
暮らすのに何の理屈も いらなかった
ただ初めて お前の台所に立った背中を
抱きしめたのは ささやかな俺の覚悟だった

今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる
今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる


15.昭和

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

傷つけば傷つくほど優しくなれた
貧しさは大きな力になり
意気地のなさは勇気に変わる
ひねた瞳は真実を欲しがる

真実はとてつもなく激しかった
愛せば愛すほど苦しくなる
はかなさが美しいから
死にたくてもまた歩いた

俺はいま真夜中の湾岸をとばしている
カーラジオ消して受話器を耳にかたむける
進路は東へとお前の声を聞きながら走る
とうとう昭和の歴史が終わった

悲しめば悲しむほど想いやれた
悔しさは大きな力になり
力はいつしか詩になる
許せないのは自分となる

俺はいま受話器を静かに置いた
ああ 吹きすさぶ強く冷たい風に抱かれたい
夜明け前の街が確かに動き始めてる
とうとう昭和の歴史が終わった

夜明け前の街が確かに動き始めてる
とうとう昭和の歴史が終わった


16.とんぼ

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

コツコツとアスファルトに刻む足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたいそう願った
裏腹な心たちが見えてやりきれない夜を数え
のがれられない闇の中で今日も眠ったふりをする

死にたいくらいに憧れた花の都“大東京”
薄っぺらのボストン・バッグ北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ

明日からまた冬の風が横っつらを吹き抜けて行く
それでもおめおめと生きぬく俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ

死にたいくらいに憧れた東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ

ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ


17.Myself

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

人ごみに紛れると なおさら涙がでるから
やっぱり一人になろうとした
それでも寂しくて涙がでたから
俺は初めてほんとの友を探した

やりたい事と やりたくねえ事とが
思いどうりにいかなくて
「夢は何ですか?」と聞かれる事が
この世で一番怖く思えた

※だから真っ直ぐ 真っ直ぐ もっと真っ直ぐ生きてえ
恥ずかしそうにしてるお前が好きだ
だから真っ直ぐ 真っ直ぐ もっと真っ直ぐ生きてえ
寂しさに涙するのは お前だけじゃねえ※

上を見ると負けたくなくて
悔しさと羨ましさを かくして笑って見せた
俺みたいな男は…と 背中を丸めたら
やけに青い空が 邪魔くさく思えた

離れていく者と 離したくねえ者とが
思いどうりにいかなくて
ひとときの楽しさに 思いきり身をゆだねたら
なおさら寂しくて 涙も枯れ果てた

(※くり返し×2)


18.親知らず

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

ペンチで親知らずをひっこぬき そいつをボリボリ
かじりながら ぼっこりあごがふくれあがった
暗く新しい朝に 根っから貧乏症の この俺ときたら
黒いコウモリ傘をさして TVを見ている
横シマなマスコミは、いつも臭い息を吐き
知識と教養をふりかざす 点数稼ぎのバカ野郎共が!
はるか地球の上から 人間を
見下ろしても 日銭暮らしの俺たちにゃ
もっともっと 大事な事がある

※俺の祖国 日本よ!どうかアメリカに溶けないでくれ!
誰もが我が子を愛するようにー
俺の祖国 日本よ!ちかごろ ふざけすぎちゃ
いねえか! もっともっと自分を激しく愛し貫いてゆけ
銭はヨオ! 銭はヨオ! そりゃ欲しいけどヨオ!
何ボ積んでも 何ボ積んでも 譲れねえものがある※

ゴルバチョフもフセインもブッシュも海部さんも
お暇なら明日 俺の家へ遊びに来てくれねえか!
何にも おもてなしはできないけれど
聞いて欲しい唄が 3つばかりあるんだ
いったい俺たちは自由という本当の意味を
どれだけ深く深く知っているのか? 目的のない自由に
身をまかせて生きるくらいなら
俺は死ぬまで一睡もせず カラオケかじった方がましだ
銭はヨオ! 銭はヨオ! そりゃ欲しいけどヨオ!
何ボ積んでも 何ボ積んでも 譲れねえものがある

宇宙や世界や宗教 それもいいけれど
女よそっと優しい乳房をさし出してくれ
のどをさき血を吐いても そいつを飲みこみ
男よもっと真っすぐな サムライになれ!
土のない街をつくり 眠れない夜をつくり
緑のない空気を吸いたくり 赤ん坊には注射針
つり下がった点滴のビンがぶらぶら揺れている
俺たちは犯した罪を汚れねばついた舌でなめている

(※くり返し)

銭はヨオ! 銭はヨオ! そりゃ欲しいけどヨオ!
何ボ積んでも 何ボ積んでも 譲れねえものがある


19.Captain of the Ship

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

じめじめと暗く腐った憂鬱な人生を 俺は憎んでばかりいた
叩かれても突っ伏したまんま ただ頭をひしゃげて生きてきた
えげつなさを引っかけられ 横なぐりの雨が頬を突き刺したとき
我慢ならねえ たったひとつの俺の純情が激烈な情熱に変わる

正義ヅラしたどこかの舌足らずな他人の戯言(たわごと)など
叩きつぶしてやれ
眉をひそめられ“でしゃばり”と罵られても
「いい人ネ」と言われるよりよっぽどましだ
ガタガタ理屈などあとからついて来やがれ!
街は“自由”という名の留置場さ
「あんな大人になんかなりたかねえ」と
誰もがあのころ噛みしめていたくせに!!

Captain of the ship Oh! 明日からお前が舵を取れ!
Captain of the ship Oh! 生きる意味を探しに行こう
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生(みち)を ヨーソロー 俺たちの船を出す

こんな理不尽な世の中じゃ 真実はいつもねじ曲げられてきた
だけど正直者がバカをみてきた時代は もうすでに遠い昔の戯言さ
だから差別も拾え! 苦しみも悲しみも拾え!
ついでに神も仏も拾ってしまえ!
根こそぎ拾ったらあの巨大な大海原へ
すべてをお前の両手で破り捨てろ!!

ああ この潔さよ 明日からお前がCaptain of the ship
いいか! 羅針盤から目を離すな お前がしっかり舵を取れ!!
白い帆を高く上げ 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け!
たとえ雷雨に打ち砕かれても
意味ある人生(みち)を求めて明日 船を出せ!

Captain of the ship Oh! こんな萎(な)えた時代だから
Captain of the ship Oh! 噛みつく力が欲しい
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 意味ある人生を ヨーソロー ただ生きて帰って来ればいい

いつだってひとつの時代は
たった一夜にしてすべてがひっくり返るものだ
たとえ不安という高波にさらわれても 俺たちは生きる為に生まれてきた
上でもなく下でもなく右でもなく左でもなく
ただただひたすら前へ突き進め
馬鹿馬鹿しい幻に惑わされる事なく ただただ前へ突き進めばいい

あらゆる挫折を片っぱしから蹴散らし
高鳴る鼓動で血液が噴き出してきた
俺たちの魂が希望の扉を叩くとき
太陽よ! お前は俺たちに明日を約束しろ!
そうさ 明日からお前がCaptain of the Ship お前には立ち向かう若さがある
遙かなる水平線の向こう 俺達は今 寒風吹きすさぶ嵐の真っただなか

Captain of the ship Oh! 孤独などガリガリ喰い散らかしてやれ
Captain of the ship Oh! 吠える海の力を生命(いのち)に変えろ
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー 俺たちの船を出す
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー お前が舵を取れ!
ヨーソロー こんな萎えた時代に ヨーソロー 噛みつく力が欲しい

もっと心で話をしてくれ! もっと本当の事を聞かせてくれ!
怖がらず ためらわず 腐らず ひるまず 自分を信じて自分を愛して
決して逃げるな 逃げるな お前がやれ お前がやれ お前が舵を取れ
死んでいるのか 生きているのか
そんな腐った瞳で人間を見るのはやめろ

生きてくれ! 生きてくれ! 生きてくれ!
おまえの命は生きる為に流れている
人間だ!人間だ!たかだか俺もお前も人間だ
決して奢(おご)るな 決して高ぶるな 決して自惚(うぬぼ)れるな
一歩ずつ一歩ずつ確かな道を
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!!

決めるのは誰だ? やるのは誰だ? 行くのは誰だ?
そう お前だ! お前が舵を取れ
お前が行け! お前が走れ! お前が行くから道になる
前へ 前へ 前へ 前へ ただただひたすら前へ突き進めばいい
わかるか! わかるか! お前が決めろ お前がしっかり舵を取れ

人間をなめるな! 自分をなめるな!
もっと深くもっと深く もっと深く愛してやれ
信じてくれと言葉を放つ前に 信じきれる自分を愛してやれ
感じてくれ! 感じてくれ! 幸せはなるものじゃなく 感じるものだ
早く行け! 早く行け! 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け

今すぐ 今すぐ 今すぐ 今すぐ 白い帆を高く上げ
お前はお前の弱さを叩きつぶせ
先ずは自分に打ち勝て 打ち勝て! 打ち勝て!
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている

生きて 生きて 生きて 生きて ただただ生きて帰ってくればいい
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きまくれ!
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている

お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship

ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー
ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー







20.12色のクレパス

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

あなたがそばにいるだけで
私の心は安らぐんです
あなたが私を見ていてくれるから
何にも恐くないのです

言葉より先にあなたのやさしさが
私のずるさに響くから

そんなあなたに なりたくて
そんなあなたに なれなくて
どうすれば あなたになれるのでしょうか
どうすれば あなたを感じられるのでしょうか

あなたの指先とあなたの背中が
いつかの夕暮れの消えてゆく時
私はあなたを追いかけました
泣きたくて泣きたくて 抱きしめられたくて

そんな私にあなたは振り向いて
天高く私を抱き上げました

そんなあなたに なりたくて
そんなあなたに なれなくて
どうすれば あなたを描けるのでしょうか
12色のクレパスを昨日 買いました

どうすれば あの時のあなたを描けるのでしょうか
12色のクレパスを昨日 買いました


21.三羽ガラス

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

俺だけが黄昏る夕暮れからかっぱらった
金色の小石を三羽ガラスがくすねる
苛立ちを酒に溺らせて
絆ちぎりにゃむごたらしく筋の通らぬ裏切り

はめた憎しみドブへ流し受けた恩は食い散らかし
ごぜん様気取って「今日の仕事は辛かった」と
愚劣なカラス弱いフリ
我が身よろしくねんころりゲスな女に雨やどり

ケジメを取れよ 茶・茶
オモチャの茶・茶・茶
さげすみ、おとしめ、たらしこみ
頭かくして尻かくさず
三羽ガラスの逃げっぷり

カーカーカーカー 今鳴いたカラスがもう笑う

純情可憐な花一輪 栄養不良のくちばしで
容赦なくむしり取るから太い首でも回らねえ
泥棒ごっこはお手のもの
つるんだ企み闇に消し純情気取りのたぶらか師

放っぽり出された赤子みたいにあの時ゃ俺に泣き叫び
ワキの下 足の裏 俺の股の臭いかぐ
すっぽり嘘をくわえこみ
媚を売り売り寄っかかる首をはねたら逆恨み

※ケジメを取れよ 茶・茶
オモチャの茶・茶・茶
手のひら返しに二枚舌
見掛け倒しに口車
三羽ガラスは飛んで行く※

(※くり返し)

カーカーカーカー 今鳴いたカラスがもう笑う


22.何故

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

怒りが悲しみに変わる時
人間(ひと)を愛せるのは何故!
老いさらばえた人たちの丸い背中が
弱き者たちの心を打ち震わすのは何故!

貴方のようになりたいと願わず
貴方のようになればいいだけだ

※絶望を力に変える時
明日を待たず明日へ立ち向かわせるのは何故!
孤独を優しさに変える時
絆とは決してちぎれたりしないものだ※

憎しみが憂いに変わる時
自分(わたし)を愛せるのは何故!
夜を疑わず月の満ち欠けに涙すれば
生きる事に凛々しさを感じるのは何故!

無言の子供の瞳から目をそらさず
無言の子供の瞳になればいいだけだ

(※くり返し)


23.猿一匹、唄えば侍

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

平和な暮らしにゃ男が見当たらねぇ
我が子可愛いや守る為にと 女もくどけねぇ

糸切り歯がグラグラで ビールの栓も噛じれねぇ
小さな島国この日本から男がいなくなる

人間様よ、優しい ひとひらの落ち葉の為に
向い風に、命捨て 戦う誇り高き男であれ!

猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍
猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍

私という愚かな生物は
泥にまみれ ひと癖もふた癖もあるものだ

もっと無様で 笑えねぇほどかっこ悪く
恥をさらし生臭くても
勇気を生めばいい

人間様よ、優しい ひとひらの落ち葉の為に
向い風に、命捨て 戦う誇り高き男であれ!

猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍
猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍

猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍
猿一匹、唄えば侍 猿一匹、唄えば侍

La ta ta…Di la la…


24.ふるさと

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

ふるさとは捨ててきたはずなのに
私は今また何故ここに来たんだろう
三十年前暮らしてた私の家(いえ)
今では大工職人の花木さんが一人で住んでいた

黒くすすけた低い天井と
六畳一間の古い柱の傷
ここで父が荒れ狂い、母が泣き、姉が泣き
一家四人、全てあの時のまんまだ

ふぞろいの湯飲み茶碗で
花木さんが入れたお茶を飲み
目をつむったら聞こえてきた
精一杯の生きる故の残酷な
あまりにも残酷すぎる悲鳴が

貧しさが幼き瞳を
臆病という隅に追いやった時
「耐えて行くのだ!」といったい誰が
手をつかみ強く言えるのだろう

つかの間の優しさで、幼き瞳が
こぼれ落ちそうな涙をこらえたら
黙って両手でただ抱きしめるだけでいい
優しくなかったのは私なんだから

清らかすぎる心と
まぶしい誠実が
痛くて、恥ずかしくて、息苦しくなった時
人間は右手を自分の胸に
そっと、押し当ててみるものだ

いつの日からだろう心を語るのに
こんなに気をつけなきゃいけなくなった
悲しみが、どんな生き物よりわかるから
一心不乱に“勇気”と“希望”を探し当てるんだろう

しあわせが川の流れなら
なぜ、知らない人たちがせきとめるのか
壊れてゆこうとも生きてゆきたいのさ
踏みにじられたら腹から怒ればいいんだ

アジアの中の
日本という小さな島国は
私の少年よりもっと貧しくなったみたいだ
そして強いられるものは とてつもない窮屈さと
当たりさわりなき、意味のない自由というもの

私の中に今、沸き上がってきた感情
そうだ、これがまさしく私のふるさとなんだなあ

誰よりも強かった父よ、言葉を忘れ歩けなくなった母よ
はらはらと はらはらと最期の桜が散っています


25.素顔

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

夜の顔を 鏡で映せば なんて悲しい顔なの
強がりばかりで 素直になれない なんて悲しい顔なの
こんな私の どこが好きなの
なぜにそんなにやさしいの
私が かわいそうに見えるから
それとも なつかしく 思えたから
気まぐれだったら やめてちょうだい
本気で好きになりそうだから
あなたの前では きれいでいたいし
かわいい女で いたいの
厚化粧は嫌いでしょう でも今の私
昔の私じゃないから

「私は いつも 嘘をついてきたわ!」
お前はいつも そう言うけれど
けして それは裏切りじゃないんだし
そこまで 自分を責める事もないさ
お前の素顔が きれいだったからこそ
あの時手鏡 おくったんだ
お前の過去を化粧でかくすためじゃなく
素直な心を 映せばいい
誤解しないで 聞いて欲しいんだ
俺が今までして来た事は
時の手のひらの中でお前に示した
精一杯の愛だったんだ
さあ化粧をおとしたら 髪をとかして
このまま静かに眠ろう


26.HOLD YOUR LAST CHANCE

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

傷つき 打ちのめされても
はいあがる力が欲しい
人は皆弱虫を 背負って生きている

にがい涙を かじっても
ほほえむ優しさが欲しい
君が愛にしがみつくより
先ずは 君が強くなれ

Hold Your Last Chance
小手先ではがれ落ちる美しさより
Hold Your Last Chance
ひとつぶの汗の方がいい
二度と走れぬ 坂道を上ったら
Hold Your Last Chance

誰かが人生でつまづいたら
さしのべる思いやりが欲しい
人は皆淋しさを 背負って生きている

頬を突き刺す怖さがあっても
立ち向かう勇気が欲しい
曲がりくねった迷路で
真実の自分を探すんだ

Hold Your Last Chance
テーブルに飾られたバラより
Hold Your Last Chance
野に咲くれんげ草の方がいい
二度と走れぬ坂道を上ったら
Hold Your Last Chance
Hold Your Last Chance


27.空~SORA~

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

眠らぬ街 東京の暗い路地裏で
ビタミン臭ぇ真っ黄黄のしょんべんたれりゃ
どっかの馬鹿っ面の男が電信柱の影から
やりきれない程悲しい瞳で俺(ひと)をみつめやがる

ねぇ 優しさが そこにあるんかなぁ
ねぇ 恥じらいが そこにあるんかなぁ

だから もう放っといてくれ
祭りぢょうちん 灯は消えた
だから もう帰ってくれ
ぶら下がり生きる者たちよ

※空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて
空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く
水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて※

眠らぬ街 東京の暗い路地裏にも
朝の光が塩っ辛い涙を照らし始めるから
並べったてたごたくより そっと拭いてやりなよ
一人で生きて行ける程偉くもないだろうに

ねぇ 淋しさが そこにあるんかなぁ
ねぇ 傷つくから 人間なんかなぁ

だから もう蹴っ飛ばしてくれ
晴れ渡ったいつかの空へ
だから もうわびないでくれ
ぶら下がり生きる者たちよ

(※くり返し)